EMI/RFIシールド製品 ウルトラバンシールドが選ばれる理由

試験データ
ウルトラバンシールドの性能

シールド効果とは

シールド効果とは?

空中を伝わる電磁波を妨げる効果の度合いを、放射されたノイズがシールド材を介して、どれだけ減衰したのかを表したもの。(単位:dB)
以下の表は数値による効果の目安です。

シールド性能 効果
10dB以下 ほとんど効果なし
10~30dB 最小限の効果
30~60dB 平均的(携帯電話圏外レベル)
60~90dB 平均以上
90dB以上 最高水準

測定概要図

その測定方法は規格などにより定められており、ウルトラバンシールド®の導電材料は、MIL-G-83528の方法で測定されています。(概略図)

ウルトラバンシールド®の性能

ウルトラバンシールド®は、二層エラストマーガスケット技術の可能性を実現します。
30Mhzから1GHzの 周波数で110dBの減衰効果があります。
(MIL SPEC G-83528, para 4.6.12)(図2)。

RF信号発生源と受信側の間のRF信号を遮る働きをするものは、電磁波障害遮蔽(EMIシールド)と呼ばれます。
RFを減衰させる能力を示すものが、dBで表現されるシールド効果であり、シールドの片側からもう片側への電界強度比率のことです。
図4では、シールド効果(dB)、減衰値、減衰率の関係を示しています。

ウルトラバンシールド®は、形状・サイズにかかわらず、10%以上圧縮の場合、通常110dBを超える効果があります。
基材には、永久的な圧縮による変形・汚染・環境の影響を最も受けにくいシリコーンゴムを使用しています。

表2の経年劣化データでは、高温や圧縮を繰り返した後でも優れた効果があることを表しています。
実際に装着・使用する厳しい環境条件下でも、同様の性能が持続すると考えられます。
中空コアが可能にする柔軟性に優れた特性により、劣化を最少に抑え、長期間のシールド効果を発揮します。(図3・4)

筐体隙間による影響を最小限にするために

高速通信を行う際は、政府の制限基準を順守しなければなりません。
放出された高周波は、不要なEMI/RFIとして周辺の電子機器に干渉します。これが高周波障害/電磁波障害です。

筐体の蓋(にあたる)部分が、点検口・制御・ドア・通気口・継ぎ目の機能となる為に密閉が出来ない場合、EMI/RFIシールドガスケットは本体と蓋の電気的接点を作ります。(図5)

筐体のシールド効果は、問題となる周波数の波長と、最も長い隙間の長さとの関係にあります。
図6をご参照ください。

筐体のシールド効果は、隙間の最大長さと干渉する周波数の波長に関係しています。(図6)
適切にガスケットを取り付ければ、細長い隙間も効果的に埋めることが出来ます。
また、低い圧縮力で変形し、容易に筐体の蓋(にあたる)部分を閉じることが出来ます。

筐体の細長い隙間に、適切に二層エラストマーを取り付ければ、長期的なシールド効果が得られます。
シールドガスケットは、閉じ合わせる2つの面の間で効果的にコネクターの役割をします。
これにより、電磁波の経路を限定し、電子筐体にとって不要な高周波エネルギーを、連続的に吸収します。

ウルトラバンシールドは中空構造になっている為、他のソリッドタイプやシールドメッシュ、フィンガーと比べて柔らかく、少しの圧縮力で自在に変形し、筐体・溝との密着を高めます。図6をご参照下さい。