高導電性の表面層と非導電性の芯材層を持つ
二層構造のエラストマーガスケット
銀は優れた導電性を保ったままゴム材料に混合できる希少な素材の一つであり、電磁波障害及び高周波信号シールド用途には、これまで銀充填エラストマーが使われてきました。
しかし、銀の導通性を保つには、70%の充填率が必要で、エラストマーの機械的特性を大きく低下させていました。
導電性かエラストマー機能か、どちらかを妥協しなければならず、裂けやすく、引っ張り強さもなく、圧縮歪みが大きいという問題を抱えていました。
従来のガスケットは特定の用途には有効ですが、多目的用途には限界があります。長期間シールド効果を保持できない製品も少なくありません。
圧縮力が非常に高く、屈折の範囲に限界がある上に、永久圧縮ひずみが大きい。屋外環境条件での2段シールドは圧縮力を必要として、十分な性能が得られない。高周波での性能にはバラツキがある。端末から金属片が剥がれ落ちることがある。
全体に金属フィラーを充填しているために機械特性に欠ける。非常に圧縮力が高い、圧縮永久歪みが大きい、経年劣化、コストが高い等の欠点がある。50%以上の圧縮では減衰特性を失うものもある。
高価なうえ、防錆メッキによりさらに高価になる。耐環境シールド効果に欠ける。
フォームガスケットは安価であるが、圧縮に限度があり、圧縮永久歪みが悪い。 製造工程や導電性被覆材に制限があるため、形状が限られる。
二層エラストマー"ウルトラバンシールド" は金属導電性とエラストマーの特性を合わせ持っています。