EMI/RFIシールド製品 ウルトラバンシールドが選ばれる理由

効果の秘密②
中空二層構造

高導電性の表面層と非導電性の芯材層を持つ
二層構造のエラストマーガスケット

高い導電性
高い追従性
高い密着性
高い耐環境性

従来の銀充填エラストマーの問題点

銀は優れた導電性を保ったままゴム材料に混合できる希少な素材の一つであり、電磁波障害及び高周波信号シールド用途には、これまで銀充填エラストマーが使われてきました。

しかし、銀の導通性を保つには、70%の充填率が必要で、エラストマーの機械的特性を大きく低下させていました。
導電性かエラストマー機能か、どちらかを妥協しなければならず、裂けやすく、引っ張り強さもなく、圧縮歪みが大きいという問題を抱えていました。

他のガスケットとの比較

従来のガスケットは特定の用途には有効ですが、多目的用途には限界があります。長期間シールド効果を保持できない製品も少なくありません。

各種RFI/EMIガスケットの性能比較

メッシュ

圧縮力が非常に高く、屈折の範囲に限界がある上に、永久圧縮ひずみが大きい。屋外環境条件での2段シールドは圧縮力を必要として、十分な性能が得られない。高周波での性能にはバラツキがある。端末から金属片が剥がれ落ちることがある。

一般的な金属充填エラストマー

全体に金属フィラーを充填しているために機械特性に欠ける。非常に圧縮力が高い、圧縮永久歪みが大きい、経年劣化、コストが高い等の欠点がある。50%以上の圧縮では減衰特性を失うものもある。

ベリリウム銅

高価なうえ、防錆メッキによりさらに高価になる。耐環境シールド効果に欠ける。

導電性材料で被覆したフォームガスケット

フォームガスケットは安価であるが、圧縮に限度があり、圧縮永久歪みが悪い。 製造工程や導電性被覆材に制限があるため、形状が限られる。

ウルトラバンシールドの場合

二層エラストマー"ウルトラバンシールド" は金属導電性とエラストマーの特性を合わせ持っています。

  • 弾力のある芯材層は金属フィラーを含まないため、理想的な高強度・低圧応力性を持ち、経年劣化しにくい
  • 金属フィラー(銀系導電材)を充填したジャケット部によって優れた導電性を持つ
  • 外側の薄いジャケット部だけに高価な金属フィラ(銀系導電材)を充填するため、低価格を実現
  • 大きく圧縮しても減衰性能は衰えない
  • 圧縮永久歪みが非常に小さく、変形しにくい
  • 特注品に素早い対応、少量生産にも対応
  • 製品の端末処理が不要